悪い病気の引き金になる高血圧
糖尿病にしても、高血圧にしても、本当にひどい状態にならない限り、自覚症状がありません。
特に糖尿病は自覚症状がある際には、すでに糖尿病も進んだ状態になっていることが多く、やはり健康診断等でしっかり自分の状態を把握しておくことが必要となります。
高血圧の場合、頭痛がしたり、ほてったり、くらくらしたり、ある程度の症状がありますが、この場合も、血圧が高いから起る特異的な症状という事ではないため、見逃してしまう事が多いのです。
頭痛もほてりもめまいも、疲労していたり肩こりから来たりなど、自己判断してしまうような症状だからこそ、厄介なのです。
ただ、生活習慣病全般に言えることですが、「放っておくともっと重い病を併発する」つまり高血圧は合併症が怖いという特徴があるのです。
日々の食事や生活習慣、睡眠不足や運動不足によって血液内容が悪くなると、次第に血管に負担をかけるようになり、その負担は血液のポンプ役となっている心臓にかかってきます。
血管は全身を巡っていますので、血管に支障があれば、脳やほかの臓器にも大きな負担をかけてしまうのです。
高血圧が継続しなかなか下がらない状態にあると、血管壁が厚くなり、心臓、脳、腎臓など様々なところに影響が出始めます。
ほてりや頭痛などから血圧が高い状態だと理解し、医療機関で然るべき治療を受けることが出来れば、大きな病気になるリスクを減らすことができます。
でも放っておけば?命にかかわるような病気のリスクをどんどん高くしていくのです。
脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、うっ血性心不全・・・こうしてみても、血圧が高いことで起こる病気はいずれも、命に係わる病気、若しくは障害を残してしまうかもしれない病気です。
生活習慣病といわれる糖尿や血圧が高いという状態は、「食生活、生活の見直し」でかなり改善できるのだ、という事をまず理解しましょう。
薬で解決するという事ではなく、併用して血圧が高くならないための方法を、自分でもしっかり実践していくことが必要なのです。