精神的な事が原因の高血圧
高血圧になる要因としては、生活習慣が大きく係っているといいますが、実は精神的要因も深く関係しており、ストレスや不安感などから血圧が急激に上昇してしまう場合もあります。
なぜ、精神的な問題から血圧が高くなるのでしょうか。
まず、血圧が高くなる理由ですが、一つは動脈硬化、血管が固く厚くなってしまうことで心臓に負担がかかるという事があります。
次に、交感神経の緊張によって血圧が高くなるという事もあります。
大きなストレスを受けると、自律神経の交感神経に乱れが生じます。
自律神経のバランスが乱れると血液の流れが悪くなり、血管にかなりの圧力がかかります。
不安感やストレス、悩み事などがあり、その状態が継続されたり、かなり大きなショックを受けるなどすると、一時的に血圧が上昇していますこともあります。
こうした精神的な事が原因となって、一時的に血圧が高くなってしまう状態を一過性高血圧症ともいいます。
こうした場合、血圧を下げるお薬を飲んで、少しは血圧が下がりますが、ストレスに効果があるお薬を服用した方が血圧の安定につながる事が多いのです。
例えば、抗不安薬にメイラックスというお薬がありますが、こうした不安感を取り除くお薬を服用し、一時的に高くなっていた血圧が元に戻ったという話も聞きます。
高血圧になる要因は人によって様々です。
医療機関でも、血圧が高いという部分だけを見て、血圧を低くするお薬を処方されることがありますが、医師の問診の際、心配事があったり、ストレスを受けているなどがあれば、しっかりお話ししてください。
精神的なことが要因となって高血圧となっている可能性があると判断すれば、違うお薬を処方する等の判断もできます。
閉経を迎える時期の女性も、精神的不安定な状態になる方が多く、血圧が上昇してしまう事も少なくありません。
こうした場合も、不安感が取れない、閉経まじかであるなど医師に自分の状態をお話しすることで、より細かい治療が出来るようになるでしょう。