高血圧と運動の種類に関して
高血圧と診断された場合、食事を見直すことがまず大前提となりますが、数値によっては降圧薬を利用し高くなっている血圧を下げつつ、食事療法も併用していく、という方法がとられます。
血圧がⅠ度、改定前のガイドラインで行くと軽症という状態の血圧数値の方は、お薬を飲まずに食事と運動で血圧コントロールできる場合もあります。
高血圧という状態だと、激しい運動をするなとよく言われます。
Ⅲ度などの重症な血圧数値の方などの場合、運動によって脳卒中などの命の危険性がある病を発症することもありますので、この場合、医師と相談しながら運動を決定していくことが重要です。
血圧が高い状態の方がどんな運動をおこなえばいいか、ですが、糖尿病同様、有酸素運動が最も適した運動といわれています。
例えばウォーキング、また水泳や自転車など酸素を随時取り込みながらの運動は血液の中に十分な酸素を補いながらの運動となるため、お勧めです。
逆に一瞬息を止めて力を入れるというような運動は不向きです。
例えば腕立て伏せ、懸垂などのウエイトトレーニングです。
こうした無酸素運動の場合、一時的に血圧を上昇させる危険性があるため、Ⅰ度の高血圧の方でもまたそこまで言っていない予備軍の方々にもお勧めできません。
有酸素運動をどの程度行えばいいか、ですが、できれば毎日、30分以上継続して行う事が望ましいといわれています。
ウォーキングも慣れるまでは10分程度から始め、体が慣れてきたら15分、20分、と徐々に時間を延ばしていき、最終的に30分以上継続して有酸素運動ができるようになるといいでしょう。
仕事の都合などで無理という場合は、2日に1度の頻度でいいので行ってみましょう。
ウォーキングにしても自転車にしても今まで運動をコンスタントに行ってこなかった人が、急に長い時間行うと疲労してしまい、やりたくなくなってしまいます。
それでは意味がなく、毎日、また2日に1度、長い期間継続して行いたい運動なので、無理なく行う事を心がけてください。