患者に欠かせない血圧講座
生活習慣病の一つといわれている高血圧、年齢を重ねるほどこの症状に悩む人が多くなりますが、「他の人も同じように血圧が高いんだから、自分だって大丈夫」なんて思ってしまう場合も少なくありません。
でも、血圧が高いということは、体の色々な部分に深刻な病気を引き起こしてしまう要因となる事を知っておくべきです。
医療機関では、高血圧になってしまった方に、なぜ血圧が高くなるのか、また血圧が高くなるとなぜ怖いといわれるのか、詳しく説明するための高血圧講座などを行っています。
こうした講座は血圧の事に限らず、糖尿病やメタボリックシンドロームなど、現代多くなっている疾患や症状などについて行われています。
高血圧になる事がどうして怖い事なのか、こうした講座を聞くとよく理解できます。
糖尿病にしても血圧が高いという事にしても、その物自体ではなく、合併症に怖さがあるのです。
血圧が高いことで起こる合併症は心肥大、心不全、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、眼底網膜病変、腎障害など、いずれも体に深刻なものです。
血圧が高いという事は、酸素をふくんだ血液の通り道となっている動脈に大きな負担をかけているという事になります。
血管に負担がかかる事で、こうした様々な合併症が出てくるのです。
例えば心肥大の場合、血圧が高いことで血管に負担がかかり、血管が固くなることで、その負担を心臓が負い、必死になって働くことで心臓の筋肉が厚くなり心臓自体も大きくなっていくという症状です。
心肥大になると心不全や狭心症、心筋梗塞にもつながります。
心筋梗塞も脳梗塞、脳出血も突然起こる症状です。
脳に血液がうまく回らなくなれば細胞が壊死し、体に障害が残ったり、最悪の場合「急死」してしまう事もあるのです。
こうした重篤な疾患にならないように、高血圧とはどういうものなのか、何が悪いのか、どんな合併症があるのかなどを、高血圧講座などによってしっかり理解し、継続的に治療を行っていく必要があります。