高血圧と降圧剤の関係
高血圧もかなり数値が高いという事になると降圧剤は必須です。
血圧が高い状態が継続しているという事は、脳卒中や脳出血、心肥大や狭心症などを引き起こす要因となります。
高血圧自体はひどく高い状態にならない限り、自覚症状もありませんし、痛くもかゆくもないという人が多いです。
でも放置していれば、合併症リスクも高くなっていきます。
健康診断等で血圧が高い状態と診断されれば、医療機関を受診し、医師の指導の下治療を行っていきますが、その際に利用されるのが高くなった血圧を下げるお薬、降圧剤です。
このお薬は血圧の一時的に下げるという効果があるお薬で、医師の指導に従い規則正しく飲むことで、確かに血圧のコントロールができます。
でも、これはお薬によって「下げられている」というだけで、体の状態が良くなっているという事ではないのです。
高血圧で医療機関を受診すると、お薬の処方を受けますが、医師から食事と運動についての指導があるのが通常です。
塩分を控えた食事、規則正しく3食食べる事、栄養バランスの整った食事にすること、また適度な有酸素運動を行い、代謝をよくすることなど血圧を日常生活の中で下げる努力をするようにという指導を受けます。
薬で血圧はしっかり正常値になりますので、食事や運動をしっかり行う事、といわれても、薬で下がるんだからいいじゃないかと思ってしまう人が多いのも事実です。
血圧がさがっているからいいという事ではなく、高血圧の治療は、お薬を利用しなくても日常的に血圧が正常値になるという事です。
降圧剤を利用している間も、食事の内容、生活の仕方、運動などに気を配り、いつか血圧の薬を飲まずにいられる生活になる、という意志をもっておくことが重要なのです。
高血圧の数値がかなり高く、お薬が必要と判断された場合でも、医師の指導の下、食生活や生活習慣などをしっかり改善し、血圧の数値を下げる努力をしていくことが必要です。
医師とタッグを組んで、お薬必要なしとなる日まで、頑張っていきましょう。